俳優の村杉蝉之介さんが2023年12月11日に逮捕されたというニュースが入りました。
杉村蝉之介さんといえば名脇役として数々のドラマに出演しており、テレビドラマへの今後の影響が心配されます。
村杉蝉之介さんは2023年にはNHK大河ドラマ『どうする家康』にも出演していますが、大河ドラマは過去にも出演者の薬物問題に振り回される事態が何度かありました。
村杉蝉之介さんの逮捕で『どうする家康』に影響があるのでしょうか?
村杉蝉之介さんが『どうする家康』の何話に出演していたのか、『どうする家康』は配信停止されるのかを調べてみました。
村杉蝉之介、『どうする家康』の役は徳善院玄以
村杉蝉之介さんがNHK大河ドラマ『どうする家康』で出演した役は、豊臣五奉行の筆頭・徳善院玄以(とくぜんいん・げんい)でした。
関ケ原の戦いの前、豊臣秀吉が亡くなった後に五奉行・五大老を合わせた「十人衆」という組織が出来上がりましたが、その五奉行の一人が徳善院玄以です。
村杉蝉之介の徳善院玄以は何話に出演?
村杉蝉之介が演じた徳善院玄以の登場は以下の通り。
- 第40話「天下人家康」(10月22日放送)
- 第41話「逆襲の三成」(10月29日放送)
- 第42話「天下分け目」(11月5日放送)
ただし第42話は前回の振り返りで冒頭に映像のみ映っただけだったので、実際にセリフ付きの登場は第40話と第41話だけです。
玄以の役…ほとんど出てないし配信停止とか勘弁してよ、としか。
— NobunagA (@NobunagA_A) December 11, 2023
村杉蝉之介容疑者が逮捕 NHK「適切に対応」大河「どうする家康」朝ドラ「あまちゃん」など配信中(スポニチアネックス)#Yahooニュースhttps://t.co/mRgDkn9ptv
『どうする家康』徳善院玄以のセリフ
徳善院玄以のセリフを、『どうする家康』の第40話と第41話で確認してみましょう。
第40話「天下人家康」では二か所、セリフがありました。
まず一つ目、徳善院玄以がオープニング直後、伏見城において五奉行・五大老が対面する場面。
徳善院玄以「晴れて御一同のお集まりがかないましたゆえ、改めて誓書にご署判いただきとう存じまする。」
二つ目は、豊臣秀吉病没後の取り決めで、家同士の婚姻を許可なく結ぶことが禁じられていたにもかかわらず徳川家康が他の大名と勝手に縁組みをしてしまい、徳川家康を除いた九人衆が集まり、徳善院玄以が報告する場面。
徳善院玄以「加藤清正・福島正則・黒田長政、皆、徳川との縁組が進んでおります。」
このシーンより、前田利家以外の大名から「徳川家康には天下略奪の野心あり」と疑いをかけられるようになります。
どうする家康40話
— かっつー (@34C9Q2ZqH5n0SkM) October 22, 2023
秀吉亡き後、五奉行と五大老による政が始まった
しかし家康は豊臣家の大名と縁戚関係となった為、この動きに野心ありとみなした三成との関係が悪化
さらに武断派による三成襲撃事件が起き三成は隠居に追い込まれた
家康は三成と決別し、遂に天下人への道を歩みだす#どうする家康
第41話「逆襲の三成」では一か所のみ。
石田三成を筆頭とする西国大名が、徳川家康を討つため豊臣秀頼と茶々の面前に集結するという、この回の終盤でのセリフです。
徳善院玄以「これ以上、見逃すことはできませぬゆえ、我ら一同、決意した次第」
一同は「打倒徳川家康」を掲げ、盃を交わすのでした。
どうする家康 41話
— うずらフレンズ☀ (@Friends_quail) December 11, 2023
徳善院玄以
(40話にも名前があるけど、ちゃんとした出番があるのは41話かな?)
家康への暗殺計画での処罰のシーン pic.twitter.com/70M7nE05yR
村杉蝉之介さん演じる徳善院玄以はセリフは少ないですが、これらセリフは各場面で発端となる要素が強く、これを編集で削除するのは難しいのではないかと感じます。
村杉蝉之介の逮捕で『どうする家康』は配信停止?
村杉蝉之介さんが逮捕された2023年12月11日時点の『どうする家康』の残りの放送は、最終回(12月17日放送)だけでした。
まさにドラマが盛り上がっている最終回直前で水を差された格好で、さらに『どうする家康』が配信停止されるのではと、心配する声が上がりました。
NHKには過去に放送された番組を有料配信する「NHKオンデマンド」というサービスがありますが、逮捕者が出ると出演していた番組を配信停止することが通例です。
しかし配信停止になった作品が、徐々に再開される動きも出てきました。
歌舞伎役者・市川猿之助さんが2023年6月27日に逮捕されたことを受け、NHKは市川猿之助さんが出演していた大河ドラマを配信停止すると告知しました。
すると、わずか10日間で約1000件もの意見が視聴者から寄せられ、その大半が配信停止に批判的な内容だったそうです。
これら視聴者からの意見が後押しとなり、NHKは以下のような方針を発表しました。
山名メディア総局長は「有料動画配信サービスの普及により、自ら選んで番組を見るという権利意識が高まっている。(批判を受けて)検討した結果、番組の作品性は最大限尊重されるべきだという結論に至った。作品としての価値やクリエーターの成果を守って、コンテンツ文化を保護していくことも公共メディアに求められている役割だと考える」と述べ、今後、出演者の逮捕などがあっても、関連作品は原則配信停止しない方針も示した。
引用元:朝日新聞DIGITAL
その後、市川猿之助さんが出演していた『鎌倉殿の13人』は2023年8月後半に配信を再開し、そのほかの大河ドラマ『龍馬伝』や『風林火山』も順次配信再開されました。
また同じような理由で配信を停止している他の作品も、再開できるよう検討するとのことでした。
このことから見ても『どうする家康』が配信停止されることはないと考えられます。
【NHKオンデマンドからのお知らせ】
— NHKオンデマンド (@nhk_ondemand) July 26, 2023
配信を停止していた
大河ドラマ「#鎌倉殿の13人」は、
8月後半に配信を再開する予定です。
大河ドラマ「#龍馬伝」や
「#岸辺露伴は動かない 第5回・6回」
などは9月以降に順次、再開する予定です。
日程が決まり次第改めてお伝えします。
NHKが方針を改めてくれたことは、大河ドラマファンにとっては朗報ですね。
テレビ局はこれまで、俳優の不祥事があるたびドラマをお蔵入りしてしまうことが多かったのですが、今回のNHKの発表はかなり画期的なことではないでしょうか?
まとめ
村杉蝉之介さんの逮捕に関連して、大河ドラマ『どうする家康』の役や何話に出演か、そしてドラマの配信停止がどうなるのか調べてみました。
作品には罪がありませんし、多くの人々の時間と労力によって作られたものなので、たった一人の俳優の不祥事で放送されなくなるのはとても残念ですね。
原則配信停止をしないことは喜ばしいですが、その前にドラマファンを裏切るような行動は慎んでもらいたいものです。