卓球の張本智和選手の父親の名前は「張本宇」と言います。
張本宇さんはもともと中国国籍でしたが、日本に帰化した際にこの名前を決めたようですね。
また張本智和選手の父親と母親で名字が違うと言われていますが、母親も帰化をして名字が「張本」です。
張本智和選手の両親の名前について、調べてみました。
【張本智和の父】張本宇の読み方
張本智和選手の父親の名前は「張本宇(はりもと・ゆ)」といいます。
日本人の感覚からすると、とても珍しくユニークな名前ですね!
ただし自己紹介をしている映像を見ると「はりもと・ゆう」と言っています。
「ゆ」で止めるよりも、「ゆう」と発音するほうが自然に聞こえますね。
張本宇の読み方が「はりもとゆ」になった経緯
「張本」という名字
張本宇さんはもともと国籍が中国で、本名は「張宇(Zhang Yu)」です。
まず名字の「張本」についてですが、中国姓「張(Zhang)」の漢字が含まれる日本姓として「張本(はりもと)」を選んだと思われます。
実際、「張」という姓の中国・韓国・朝鮮の人が日本に帰化する場合、名字を「張本」にするケースが多いですね。
張本さんは日本全国でおよそ1200人いるそうよ!
「宇」という名前
次に名前の「宇」についてですが、中国名「宇(Yu)」が「ユー」に近い発音なので、「宇(ゆ)」となったようですね。
ではなぜ「ゆ」ではなく、「ゆう」としなかったのか?
それは日本語では短音「ゆ」と長音「ゆう」を明確に区別しますが、中国語話者からすると「ゆ」と「ゆう」は区別できないからです。
例を挙げると、
- きてください(来てください)短音
- きいてください(聞いてください)長音
- きってください(切ってください)促音
上のような日本語の発音は、中国語ネイティブの人にとって区別がつきにくいのです。
もし「宇」を「ゆ」という読み方で名前をつけるなら、ふりがなを「ゆう」とするほうが一般的だったでしょう。
中国人が日本語文章を読むとき漢字があるから理解しやすいらしいけど、耳を聞いたり口で話すときは意外と苦労してるのね!
またそもそも日本語の漢字「宇」の読み方に「ゆ/ゆう」はありません。
「宇(Yu)」の漢字を日本語読みの名前で使う場合は「宇(う)」とすべきなのです。
さらに言えば日本名にする場合、もう一つ漢字を加えて日本人のような名前にすることが一般的ですね。(例:宇宏(たかひろ)、一宇(かずたか)など)
おそらく張本宇さんが日本名を決める際、周囲の日本人に相談することなく自分で考えて決めたのだと推測されます。
ユニークな名前の裏に、こんな深い事情があったとは!
張本宇の妻(張本智和の母)も名字は張本
ネットでは「張本智和選手の両親は、父親と母親で名字が違う」という情報を多く見かけますが、母親も帰化をしていて、名字は「張本」です。
張本宇さんの妻の中国名は「張凌(Zhang Ling)」でしたが、帰化後は「張本凌(はりもと・りん)」という名前となりました。
以下、中国版Wikipediaには張本凌さんの帰化に関する情報が掲載されています。
[和訳]
- ①2014年春、彼女(張凌)の夫と息子・娘は日本国籍を取得し、張本に姓を変更した。
- ②2021年、張凌は張本凌に名前を変更した。
- ③一家4人全員が日本へ帰化。
張本家は母親の張凌さんだけ7年遅れで帰化したため、張本選手の両親の姓が異なるという情報が、未だに残っているようですね。
古い情報が残ったままになっているのね!
張本智和選手の両親が運営する「張本卓球場」Webサイトのコーチ紹介の中でも、両親ともに名字は「張本」表記となっています。
2021年1月までは中国名の「張凌」で表記されていましたが、2021年4月には日本名の「張本凌」に変更されていたため、この間に帰化申請が完了したと思われます。
まとめ
張本智和選手の父親・張本宇さんの名前の読み方や、母親の名字について説明しました。
まとめです。
- 張本智和選手の父は「張本宇(はりもと・ゆ)」
- 「宇(ゆ)」は中国語の名前をそのまま使用している
- 張本智和選手の母も2021年に帰化して、「張本凌(はりもと・りん)」
張本智和選手が卓球の日本代表にまでなれたのも、両親の長年の指導の賜物です。
オリンピックでの活躍が楽しみですね!